革のダイヤモンドと呼ばれるコードバン。
その魅力をとことん味わいたいと思ったことはありませんか?
もしあなたがコードバンの魅力を徹底的に味わいたいと考えるなら、手に取ってほしい革小物は
長財布とキーケースです。
僕はコードバン長財布を約10年使い続けていて、キーケースや小銭入れもコードバンです。
さらに経年変化を見るためだけにシェルコードバンの二つ折り財布を常に持ち歩いています。
コードバンが好き過ぎてコードバン製品を20個以上、原皮を2枚所有しています
コードバンを最大限楽しむには、見て、触れて、感じるなど、ともに時間を過ごすことが最も大切なことです。
長財布は見て触れて感じるにはちょうど良い大きさで、キーケースは長財布以上に毎日手に触れる機会が多い革小物です。
この記事では革小物の機能性うんぬんではなく「コードバン自体をとことん味わうには、どの革小物がいいのか?」に主眼を置いて僕の経験と考えで書きました。
コードバンの魅力に心を奪われた方のお役に立てれば嬉しく思います。
コードバンを味わうには長財布とキーケースがおすすめ
コードバンを味わうには長財布とキーケースがおすすめです。
これは1つのコードバン長財布を約10年、多くのコードバンの革小物を半年〜1年使ってみた経験から導き出た結論です。
長財布とキーケースは新喜皮革であろうと、ホーウィンのシェルコードバンであろうと、それぞれのタンナーのコードバンが持つ魅力を最大限楽しめます。
その理由についてお伝えします。
- 最も身近に見て、触れて、感じて使える
- キーケースと長財布は早いエイジングとゆっくりしたエイジングが楽しめる
- 長財布はともに人生を長く過ごすことができる
できる限り臨場感を伝えたいのでこの動画は音がします。
1.最も身近に見て、触れて、感じて使える
コードバンを使った革小物の中で、特に長財布とキーケースは日常生活で頻繁に使用するアイテムです。
そしてコードバンの魅力をダイレクトに感じることができます。
長財布はお札やカードを取り出す際に、毎日自然と手に触れる機会が多い革小物です。
キーケースは更に頻繁に使うアイテムで、実際のところ長財布の10倍以上直接触れる機会が多く、
コードバンの耐久性や特有の手触りを感じることができます。
革小物を最大限に楽しむ方法は、毎日触れることです
コードバンの魅力をダイレクトに味わうには、長財布とキーケースが最も適していますが、長財布と
キーケースは同じコードバンの革小物でも持ち主が楽しめる感覚の種類が違います。
長財布は見た目の美しさと質感。キーケースは早いエイジングと握り心地のよい触感が魅力
長財布はじっくりと鑑賞でき、コードバンの質感を楽しめる適度な大きさがあります。
キーケースは日常的に頻繁に使用することが多く最も身近な革小物。
握る機会も多く、コードバンの心地よい感触を楽しむことができるのです。
僕は出勤時に、キーケースの感触と香りを楽しむのが日課になっています
2.キーケースと長財布は早いエイジングとゆっくりしたエイジングが楽しめる
コードバン製品は、使い込むほどにエイジングと呼ばれる独自の風合いが出てきます。
コードバンの革小物を毎日使用することで、品質の高さや美しさを実感し、自分だけの唯一無二のアイテムに育てる楽しみがあります。
僕は20年以上の長い間革製品を愛用してきた経験から、革小物の種類によってエイジングのスピードが違うことに気がつきました。
エイジングが早いキーケース
キーケースは毎日持ち歩くアイテムなので、他の革製品と比べてもエイジングが非常に早いのが特徴です。
革のエイジングはどれだけ人に触れてもらえるかによって大きく違ってきます。
新しい革は持ち主の個性によって年月とともに、その人だけの唯一無二の革に変わっていくのです
特に長財布と比べるとキーケースはその使用頻度が高いのでたった半年で、1年から2年分くらいのエイジングが進むこともあります。
これは、持ち主の手の脂や手との摩擦、鍵との接触によるものが大きいです。
下の動画のコードバンをじっくりとご覧ください。
今まで多くのコードバンを愛用してきた僕の感覚では、長財布だったらたった2年くらいのエイジングに感じます。
※革がきしむような音が出ます
キーケースが早いエイジングをするということは、それだけ劣化も早まりやすいということです。
しかしコードバンの質感が使い込むうちに変わっていく様子を見るのも非常に楽しいものです。
それに使い込むことで革の表面に独特の光沢が現れ、持ち主とコードバンの歴史が刻まれていきます。
ガシガシと使い続けることこそが、キーケースの本来の魅力を引き出す方法と僕は考えています。
水以外はまったく気遣いなしで半年使い込みましたので、キズもほかのコードバンより多いと思います
それとキーケースの場合はキズがつくことは宿命とも言えます。
特にポケットやバッグの中で金属のキーや他の物と擦れることで、小さなキズが無数につきます。
しかし、このキズもまたキーケースの味となっていきます。
このように、経年変化を楽しむことこそがコードバン製品の最大の魅力を引き出す最高の方法のひとつです。
人の手によって熟成される、コードバンのエイジング。
日々の生活において、一番多く触れる機会が多いキーケースならではの感触を
楽しんでいただければと思います。
ゆっくり進む長財布のエイジング
どちらも新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染めコードバン
長財布はキーケースにくらべるとゆっくり進むエイジングが特徴です。
実際に手に触れる機会も少なく、日光にあたる機会も少ないからです。
しかし、日々触れる機会が少ないとはいえ、長財布はキーケースにくらべて大きく、見て、触れて、使って
楽しむことにおいてはキーケースを圧倒します。
さらに使い込むことでゆっくりと独特の艶や風合いが出てくる長財布は、まさにあなただけの一品として育てる楽しみがあります。
エイジングがゆっくりということは劣化もゆっくりなので、軽く10年以上は愛用することが可能な革小物なのです。
なんどもお伝えして恐縮ですが、僕のGANZOのコードバンは2015年に購入し10年目に入りました。
内装はナッパCBというイタリア製の牛革です。
味わいはあるものの少しへたり気味ですが、外装のコードバンはまだまだまだまだ余裕の現役っぷりです。
あと10年から20年は僕と一緒に人生をすごしてくれるでしょう。
長財布は最低限のケアとして、水とキズに注意しながら使うことが求められます。
それさえ気をつけていれば、コードバンは長年にわたって美しいエイジングを楽しめ、人生の相棒になることができる特別な革です。
日々少しずつ変化するコードバンの姿を楽しんでください。
時間とともにその持ち主の手に馴染み、あなたにとって唯一無二の存在となります。
3.長財布は人生をともに過ごすことができるアイテム
先ほどの記事と少しかぶりますが、
コードバンを楽しむことの真骨頂はともに人生という時を過ごせることがあります。
とくに革小物のなかでも長財布は長く愛用することができるアイテムです。
これは実際に10年間コードバン長財布と共に生きてきた僕が、心の底から感じていることです。
下の画像はそのコードバン長財布です。
家族には僕が他界する時は一緒に焼いてもらうように伝えてあります
つまりコードバンの長財布は、長く人生をともに過ごすことができ、心から味わい楽しむことができるアイテムなのです。
軽く10年、上手にお手入れしながら大切に使えば20年以上使えます。
下の画像は全面的に開いた僕のコードバンです。
10年過ぎてもこのように美しい状態を保っています。
「一つのものを長く使い続けたい」
そうお考えの方はコードバンの長財布との出会いが、その希望に応えてくれるでしょう。
長財布とキーケースはコードバンを最も感じることができる革小物
再度結論をお伝えします。
長財布とキーケースはコードバンを最も感じることができる革小物です。
コードバンという革自体を本当に楽しみたい人に強くおすすめします。
- 毎日自分の手で触れて握って楽しめ、エイジングも早く、最も身近でコードバンを楽しめるのがキーケース
- ゆっくり時間をかけながらエイジングし、持ち主とともに人生の長い時間をともに過ごしてくれ、唯一無二の存在になってくれるのが長財布
ビジネスマンなら名刺入れも「有り」
名刺入れはビジネスマンにとって毎日触れる機会が多い、重要なアイテムです。
この記事では長財布とキーケースをおすすめしています。
長財布は不動の地位にありますが、キーケースについては人によっては名刺入れがとって変わることも十分にありなのです。
- 毎日触れる機会がキーケース並かそれ以上あるから
- 手に馴染むちょうど良い大きさだから
- 厳しいビジネスの現場で一緒に過ごした相棒だから
つまり、手に触れる機会が多く、いろんな状況において一緒に過ごした歴史を共有していて、
触感を楽しめる手に馴染む大きさであれば人によっては名刺入れの方がコードバンを最大限味わえる革小物といえるでしょう。
いっしょに過ごした時間。これが大きな価値観となり、持ち主にとってコードバンは自分自身の一部になっていくのです
コードバンとともに過ごす時間は、まさにかけがえのない相棒をつくりだします。
長く同じ時間を過ごすことができるコードバンは特別な存在の革なのです。
長持ちするコードバンは人生を豊かにする
コードバンを味わえることは人生を豊かにします。
これはコードバンの素晴らしさを理解している人にしかわからない感覚です。
コードバンの魅力を知ることは、ひとつのものを長く使い続けることの大切さを知ることであり、人生を豊かにします。
とくに日本製のコードバンは鞣し、仕立て(縫製やコバ処理)がしっかりとしていて長持ちします
コードバンを手に取ることで日常の忙しさを忘れ、自分自身と向き合う静かな時間を持つことができるのです。
これが「豊かさ」を感じる瞬間です。
どんな人も生きていると、いろいろ面倒なことが山ほどあるものです。
しかし僕にとってはコードバンを眺めて触れているとき、それらをすべて忘れることができる至福の時間になるのです。
コードバンの魅力を知る人は、長財布やキーケースを手にすることでおなじ体験を味わうことができるでしょう。
コードバンの魅力を味わい尽くす Q&A
まとめ
今回の記事は革小物としての長財布やキーケースの機能性に関しては、まったく触れませんでした。
コードバンという希少な革を最大限楽しむことだけに絞って書きました。
ですので独りよがりのところもあると思いますが、お許しください
コードバンはその美しい光沢と頑丈さから、多くの人々に愛される革素材です。
この記事を通じてご紹介したように、コードバンの魅力を最も感性に訴えかけるものとして感じられる革小物はやはり長財布です。
日常使いにふさわしい実用性を持ちつつ、コードバンの良さを味合わせてくれ、毎回使うたびに心を豊かにしてくれます。
一方で日常的に触れる機会が最も多いアイテムとして、キーケースもコードバンの魅力を味あわせてくれる革小物です。
その日の始まりにポケットから出し、車に乗ってエンジンをかける。
そして帰宅後、1日の終わりに玄関のいつもの場所に置く。
この平凡なルーティンの中にもコードバンという特別な革は、僕に小さな幸せをあたえてくれます。
以前は金属製キーホルダーを使用していた僕ですが、コードバンのキーケースに変えてからは
小さなキーケースですが日々触れることに、ささやかな幸福感を感じるようになっている自分をみつけました。
もしあなたがコードバンが大好きで毎日、ちいさな至福の時間や幸福感を味わいたいのなら長財布とキーケースをおすすめします。
さらに長財布とキーケースの両方を持つことで、その素晴らしさを存分に楽しむことができるでしょう。
長財布とキーケースはエイジングの熟成に要する時間は違いますが、どちらも長く使うほど味わいが出て必ずあなただけの特別な逸品となります。
僕はコードバンが好きでたまらないという人には、長財布とキーケースをおすすめします。