コードバン財布はエイジングしながら一緒に人生を歩んでくれる相棒です

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9年目のコードバン長財布

何か一つでも気分や気持ちを上げるものがあれば人生に楽しみができ、うるおいを得ることができ、人生そのものをプラスに向かわせることができます。
僕にはコードバンという革があります。

シェルコードバンのバーガンディー
シェルコードバンのバーガンディー色(ワインレッド)

日々の喧騒に疲れ、内面の平穏を取り戻すための小さな幸せとでも言いましょうか、
私たちには心をなごませる何かが必要です。
それは旅行や映画鑑賞など人それぞれ。

でも、
ひとつだけでも強い愛着を持てるものがあると、心身ともに潤いをもたらし、私たちの毎日をより積極的に、前向きに生きる推進力となります。

私の場合、心に活力を与え、成長させ続けてくれる存在の一つがコードバンです。

美しい経年変化を愉しむことのできるコードバンは、持ち主と一緒に時を刻み、人生の歴史を肌で感じ、共に変わっていく稀有な革なのです。

コードバンは、使い続けることで
一生の相棒となれる革です

そんなコードバンの素材としての魅力や、それを通したライフスタイルの提案を広げ、この記事を読んでくださる方にとって新たな価値観の発見に繋がればという思いで、今僕はこの記事を書いています。

一生涯の相棒であり、
自分と一緒に歳をとってくれる無二の存在。

それがコードバンです。

コードバンは、ただの革製品を超え、所有する喜び、使い込む愉しさを体現する存在であり、
その独自の美しさ、型崩れせずに時間と共に深まる風合い、そしてそれぞれの生活に寄り添う姿には、特別な魅力が満ちています。

シェルコードバン
シェルコードバン

この記事を読むことで、コードバンの持つ深い魅力に触れて頂き、
ご自身の人生の一部としてコードバンを愛用し、実感していただくことを願ってやみません。

GANZO製コードバンを見てみる

目次

コードバンとは?

GANZOシェルコードバン長財布
GANZOシェルコードバン長財布

コードバンはヨーロッパ産の大型馬のお尻の皮(かわ)から作られる非常に丈夫な革(かわ)で、高い品質、光沢と高級感があり、

靴やバッグ、財布などの高級革製品に使用されます。

牛革よりもさらに美しい経年変化を楽しめるので、革製品としての機能以外にコードバンを所有することで心地よい満足感や富裕感を味わえます。

「鞣し」という加工で
「皮」が「革」になります

※「鞣し」とは、皮を革に加工することで、動物から採取した皮を腐らないようにして、革製品の材料として使える状態にすること

写真は僕が所有している日本製のコードバンの名刺入れ(日本の新喜皮革が鞣し、レーデルオガワが染色)

黒とこげ茶のコンビが美しい名刺入れです

コードバン&ヴァケッタレザーを見てみる

製品化される前のコードバン

製品化される前のコードバンついてお伝えします。 コードバンはヨーロッパの大型農耕馬または食用馬のお尻から採取された皮をさまざまな工程で加工し、製品化された希少な革です。

供給量だけから考えても牛革の300倍以上の価値があります。

独特の美しい光沢と耐久性が魅力で、主にポーランド、フランス、スペインなどヨーロッパから塩漬けの状態で日本に輸入されます。
2018年ごろからコードバン原皮の価格が高騰していますが、不定期ながら輸入は継続されているそうです(2023年新喜皮革で開催されたレザーフェスでの職人さんのお話です。)

僕も実際にこの塩漬けのコードバを許可を得てほんの少しだけ指先で触ったのですが、失礼ながらものすごい匂いがあり、指にこびりついて3度洗浄してやっと消えました。
塩漬けとはいえ、ごく稀にうじ虫がわくこともあるそうです。

この状態のコードバン原皮をあの良い香りのコードバン財布まで加工するという作業の困難さの一部を垣間見ることができました。

塩漬けコードバン
強い匂いを発する塩漬けコードバン。
塩漬けされたコードバン(youtube 新喜皮革の社長と行く工場見学#01より引用※写真の塩漬けのコードバンは食用にされた後の副産物として発生したもので革を採るために屠殺するのではありません。

そして実質的なところ、世界に2つしかないコードバン鞣しを行う会社での加工を終えてから革製品の会社に出荷されます。

hinode

確かな技術でコードバンの鞣しができるのは、世界でも実質のところ、日本の新喜皮革とアメリカのホーウィン社の2社だけです

コードバンは牛革の3倍の強靭さをもつ

コードバンは牛革に比べて細いコラーゲン繊維が非常に密集してます。

これにより、牛革と同じ厚さの場合約3倍の強度になり、この構造がコードバンの特徴の源になります。

ただし、3倍の強度というのはあくまで革の「強靭さ」(形崩れしにくいなど)のことで、表面は牛革よりも傷がつきやすいのでご注意下さい。

※下の写真はコードバンではなくホースハイド、つまり普通の馬革と牛革の比較です。コードバンはホースハイドよりさらに緻密になります。

馬革と牛革の密度の違い
馬革と牛革の密度の違い

「コードバン大学「シン・コードバンのすべてが解る動画 Part2」)より引用)

塩漬けのコードバンを鞣し加工などの工程をやり終えた状態。
左はコードバン層とそれ以外の境界がはっきりわかります。

右はすべてがコードバン層の個体。確率的には1%〜2%ほどしか存在しません。

採取が困難で加工が難しい

採取が難しいコードバンについてお伝えします。

コードバン牛革
採取方法・部位ヨーロッパから輸入される大型馬のお尻のみに存在一般に国内で入手可能
採れる確率輸入した革に100%含まれるわけではない個体数分だけ採れる
加工方法表皮と、とこ面の間に存在するコードバン層を裏側から削り出す銀面(ほぼ表面)を加工
完成品にするまでの時間約10ヶ月約1ヶ月

コードバンはサラブレッドなどの軽量馬(400kg〜500kg)からはほぼ採れません。

体重が800kg〜1,000kgという日本ではほぼ見かけない(青森、熊本に少数存在するが外国から輸入して日本で育てている)大きな馬のお尻からしかほぼ採取できないのです(しかも、100%採取できるわけではなく、コードバン層がない場合もある)
※2023年の新喜皮革で行われたレザーフェスティバルの工場見学では「シマウマやサラブレッドにも稀にコードバン層がある場合もあります」と新喜皮革の職人さんがおっしゃってました

コードバンの聖地 新喜皮革
日本のコードバンの聖地 新喜皮革
石灰を使って油や毛を溶かす
石灰を使って油や毛を溶かす

さらに、牛革や普通の馬革とは違い、一般的に銀面(処理した革の表面)と呼ばれる部分ではなく、
銀面の下にある約1mm前後のコードバン層を裏側から削りだして加工、製品化するため、非常に手間と時間がかかるのです。

年々輸入量が減少し価格も上昇し続けている

アメリカのシカゴにあるホーウィン社(新進工房【革職人の裏側】より引用)

コードバンは年々輸入量が減少していて、

価格は上昇し続けています。主な理由は

コードバンの価格が上がる理由
  • コードバンが採れる大型の農耕馬、食用馬が減少
  • 大型の馬が経済的理由で小型化
  • 供給量は減っているが需要は上がっている
  • 特にホーウィン社のコードバンは今後もさらに上昇する可能性が大

昔は800kg以上の食用馬は農耕馬としても飼育されていましたが、農耕機器の発展で馬で農耕することが減りつつあります。

そして、馬を大きく育てると飼料代がかさんでしまうため、大きくなる前に食肉に加工され、馬自体が小型化。

そのため、採取できるコードバンの原皮自体が小型化しています。

このように供給は減少傾向ですが、コードバンの需要は中国や経済発展が著しいアジアを中心に上昇傾向です。価格は需要と供給のバランスで決まってしまうのです。

特に最近はコロナ、円安の影響でさらに価格が上昇しています。ざっくりですが、ここ2〜3年で10%ほど上昇しています。

特にアメリカ、イリノイ州シカゴにあるホーウィン社のシェルコードバンは、アメリカの昨今の物価上昇(2023.6月現在)の影響も重なり、価格は更に上がってくることは間違いありません

写真はホーウィン社シェルコードバンの名刺入れ(色は染色なしのナチュラル)です。

GANZOのコードバンを見てみる

日本のコードバン文化はレーデルオガワ抜きでは語れない

レーデルオガワ
美しいレーデルオガワのコードバン(レーデルオガワHPより引用)

日本でコードバンについて語る時にはレーデルオガワは避けて通れない存在です。

今回の記事も多くはレーデルオガワの専務でコードバンのyoutube番組「コードバン大学」を運営されてるHIDEKIさんの動画から引用して書かせていただきました。

hinode

HIDEKIさんの動画から、
コードバンに対する深い愛情を感じます

レーデルオガワのHIDEKIさんと
レーデルオガワ専務のHIDEKIさんと

以下にコードバン専門染色会社のレーデルオガワについてお話しします。

レーデルオガワは、1971年に創業されたコードバン専門のフィニッシャー(鞣した革を製品にする前まで加工する会社)です。

創業者の小川三郎さん(1929年〜2012年)はコードバンの魅力に惹かれて若い頃から研究を継続。

1971年にオガワ染工所としてスタートしました。

多くの困難を乗り越え、1990年、悲願だったアニリン染めコードバンを完成させます。

8年使ったGANZO製のコードバン財布
9年使って今も現役の新喜皮革✖️レーデルオガワ✖️GANZOの長財布

GANZO製コードバン長財布を見てみる

レーデルオガワの創業者、故小川三郎さんの偉大な功績

コードバンの輝きと魅力に取り憑かれた小川三郎さんは、その美しさを極限まで引き出す技術を確立させ、コードバンの染色加工の世界に多大な功績を残されました。

小川さんが逝去された後もレーデルオガワは、

アニリン染め(手間暇はかかるが、最も美しくてエイジングを楽しめる染色方法)を主体とした美しいコードバンを世界に供給しています。

レーデルオガワのヒストリーレーデルオガワHPより

なお、レーデルオガワは2022年よりコードバン製品のオリジナルブランド「unique」(ユニコーン)を立ち上げました。

ブランドコンセプトは「ユーザーの人生を良い方向へ変化させる「小さなきっかけ」を提供する事」 https://www.youtube.com/embed/J146Ra5FBfU

僕は「小さなきっかけ」という控えめでありながらも、「人生をプラスに向かわせる」という表現が素晴らしいと感じてます。
UNIQUEON

「水染めコードバン」はレーデルオガワ創業者、故小川三郎さんが命名した言葉

ネットでよく見かける「水染め」という言葉。
実はアニリン染めと同じ
なんです。

2023年のレザーフェスティバルで、レーデルオガワ専務のHIDEKIさんにお会いした時に直接質問したのですが、
厳密に言うとアニリン染めもオイルコードバンの一種で、
新喜皮革でコードバンの原皮を皮から革に鞣すときに脂(あぶら)を加え、
さらにレーデルオガワで染色する前にも脂を加えます。

水だけでコードバンを染色しているわけではなく、
オイルコードバンとの違いをわかりやすくするためにレーデルオガワ創業者の故小川三郎さんが水染めコードバンと名付けた
のです。

鞣しを終えたコードバンが革製品の材料になるまで

新喜皮革やホーウィン社などで鞣しを終えたコードバンが革製品の材料になるまでをお伝えします。

hinode

ここではコードバン製品として多く流通し、最も美しいエイジングが楽しめるアニリン染め加工についてお伝えします

「メガネ」というパリパリの革の状態でレーデルオガワなどの加工会社や革製品製造会社に送られます。

ご覧の通りかなり大きな革です。

しかし、実際にコードバンとして革製品の染色に使えるのはこの大きさの約半分以下になってしまいます。

メガネを持つ写真のHIDEKIさんは、レーデルオガワ創業者小川三郎さんのお孫さんです。

メガネを持つレーデルオガワのHIDEKIさん

すべてyoutube番組 LEDER OGAWA #4コードバンのすべてがわかる動画より引用

①油入れ・伸ばし

加工方法によっては大きな樽のようなものに油とお湯を入れて回転させるのですが、レーデルオガワのアニリン染めは1枚ずつ職人が手作業でコードバンを油に入れて加工します。

この油入れと伸ばし(圧力をかけすぎず、銀面から油を搾り出す作業)でコードバンの品質の80%が決まってしまいます。

hinode

この加工で一人前になるまで4年はかかるので、
まさに職人の技術が光る工程です

油の配合は創業者の小川三郎さんが考案しました。成分は主にラード(豚の油)や魚油です。

右の写真はコードバンから余分な油を抜いている作業です。

スリッカーという鉄のプレートを木で挟んだ工具で取り除きますが、その工具を作ったのも創業者の小川三郎さんです。

②乾燥

乾燥は直射日光を避け、1枚1枚時間をかけて慎重に行われます。

急激な乾燥はあとの加工で弊害が出てくるので、垂直に垂れ下がるように釘で打ち付けて、

1日目は自然乾燥させ、2日目以降はエアコンを使って温度・湿度をしっかりと管理しながらゆっくり乾燥させます。

HIDEKIさんは「人の肌と同じように」作業を進めていくとおっしゃっていました。

1枚1枚ていねいに時間をかけて乾燥させる

③削り

紙やすりのセット画像
紙やすりをセットする
全神経を集中させてコードバン層を表面に削り出す

削りの工程はコードバン層が表に顔を表すための作業になり、目の荒さが違ういくつもの紙やすりを使って少しずつ何回もコードバンの上にある膜を削っていきます。

コードバン層は厚さ1mmしかないので削りすぎるとその革はコードバンでは無くなってしまうため、非常に神経を使う作業になります。

下の写真は左が削る前、右が削った後です(2023年11月に新喜皮革でおこなわれた工場見学より)

削り前とあと
左側:削る前 右側:削り加工済み
⭐️コードバン層を裏側から削り出す理由

コードバン層を裏側から削り出す理由は、コードバン層を表に出すだけなら表皮側(毛が生えている面や銀面方向)から削る方がコードバン層に近くて加工しやすいのですが、

銀面とコードバン層は密接に結合してて銀面を削ってコードバン層だけにすると強度が落ちてしまいます。

つまり、コードバンの強度は銀面の厚さに頼っているのです。

コードバン層

強度的に重要な銀面を残すために、あえてコードバン層まで遠い裏側の皮下組織から削り出すのです

工場見学の時、新喜皮革の職人さんからお聞きした話では、誰がこの方法を考え出したかは、今もわからないとのことでした。

④グレージング

グレージングはツヤを出す作業ですが、工作機械の動きが絶妙で、

圧を加えられてどんどんツヤが出る様子をご覧いただきたかったので

youtubeから引用させていただきました。

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