【GANZO】コードバン財布のエイジングと品質を徹底レビュー

【PR】この記事には広告を含む場合があります。
GANZOのロゴマーク

コードバンの財布が欲しいけどいろんなメーカーがあり、どれがいいのかわからないと悩んでいませんか?

それなら、まずはGANZOをおすすめします
(トップ画像はホーウィン社のシェルコードバンに刻印されたGANZOのロゴです)

コードバンについて詳しくはこちら

GANZOとは
  • 創業1917年の老舗皮革メーカーである株式会社AJIOKAが1999年に立ち上げたブランド
  • 日本の職人が一切妥協しないこだわりの製法と素材で作られた最高級の革製品・革財布を製造販売
  • シンプルで飽きのこないデザインと使い込むほどに味わい深くなる風合いが特徴
  • 直営店には革職人が常駐し、無料のお手入れサービスやGANZO製品の相談に乗ってくれる
  • 直営店に行けない場合はラインで質問に対応するシステムがある
  • 直営店スタッフの知識レベルや経験が非常に高い

僕は8年前にGANZOのコードバン長財布を購入しました。その長財布は今も現役ですし、まだまだ使い続けることができる状態です。コードバンは人生を共に歩いてくれるパートナーなので慎重に選びたいものです。

この記事では僕が見て、触れて、使って、感じたことを詳しくお伝えします。

僕の経験だけでなく実際にGANZO大阪店に数度伺い、取材させていただきました

シェルコードバン バーガンディー
GANZO大阪店で購入したシェルコードバンの♯8と呼ばれる色


この記事を読むと、GANZOというメーカーや、GANZO製コードバン財布の深掘り情報を知ることができます。

コードバン財布は使い込むことで世界で唯一、あなただけのお財布に育ちます。

それはどこにもないオンリーワンで、自分と一緒に人生を歩んでくれるパートナー。
僕自身、今も8年間使い続けているコードバンを触れるたびに幸福感と満足感にを感じます。

GANZOのコードバンであなただけの、世界で唯一の逸品を所有することのしあわせを
体験をしてほしいと思っています。

GANZO製品はAmazon、楽天でも購入できますが、絶対おすすめは直営店で実際に見て、触れて、感じてからの検討をおすすめします。

直営店に行けない場合は、公式サイトが最もお得です

コードバン 8年もの
8年の時を経て育ったコードバン長財布
目次

GANZO】王道を行くMade in Japanの革製品ブランド 

GANZO
GANZOのロゴ

王道を行く日本最高峰の革製品メーカー、GANZOについてお伝えします。

日本製にこだわった最高峰ブランド

シェルコードバン長財布のブラック
シェルコードバン長財布のブラック

GANZOは日本のメーカーで、親会社は革小物の製造卸会社AJIOKAという会社で1917年の創業から100年以上の歴史を持ち、イブサンローラン、クロエ、コムサデモードなど海外のハイブランドの製品の製造を請け負っています。

GANZOブランドのディレクター、味岡儀郎さんによるとその由来は、

GANZOネーミングの

「GANZO」はイタリアの観光地として有名なフィレンツェの方言で“いいね!”というニュアンスで使われるスラングです。上品な言葉ではありませんが、男っぽい響きに魅かれて名付けました。

GANZO公式サイトより引用

GANZOは徹底して日本製にこだわった高級ブランドです。

僕自身、コードバンの長財布を購入するまでまったくGANZOのことは知りませんでしたが、

ブランド力がその製品の価格などの多くの部分をしめる「ハイブランド」とは違い、ブランド力だけに頼らず、
本当に価値のある製品を作り続ける会社です。

信頼と品質、保証などあらゆるクオリティが高く、価格と品質のバランスがマッチした製品を作り続けていて、
革製品のメーカーとしては日本国内でトップクラスの信頼と知名度を誇ります。

品質で日本でトップクラスなら、
世界でトップクラスということになるのです

GANZOが持つ唯一無二の強みとは?

10年目のコードバン長財布
10年目のGANZO製コードバン長財布

GANZOが持つ他メーカーにない強みを紹介します。

「GANZO工房」という自社の工房を持っている

GANZOは直営の工房を持っていて、多くのGANZO製品をここで作成してます(一部外注もあります。写真の「コードバン」シリーズの二つ折り財布の縫製は日本国内ですが外注品です。)

直営店には革職人が常駐

GANZOにはGANZO本店、銀座店、六本木店、大阪店の4店舗が直営店として存在しますが、各店舗には本物の革職人が常駐していて、お客様からの相談や、オーダーの相談に乗ってくれる体制が整備されています

・GANZO製品のお手入れ
GANZO直営店ではGANZO製品のお手入れを無料で行ってます。

GANZOお手入れ無料
直営店ではお手入れを無料で実施

「GANZO製品をご持参いただくと革の乾燥具合、シミ、キズなどをスタッフが確認し、お客様のお悩みなどをヒアリングさせていただき革の状態に応じて乾拭き、
ブラッシング、クリーム塗布などお手入れさせていただきます。
他にも、修理も承ってますのでお気軽にご相談下さい。
※お手入れは永久サービスですので、お気軽にご持参下さい。」

以上はGANZOのホームページからの抜粋です。ハイレベルなサービスが用意されています。

有償で革の張り替えなどの修理も行なっている

大阪の心斎橋にあるGANZO大阪店

GANZOの各店舗ではコードバン以外の革も有償で革の張り替えなどの修理も行なっています。
※ただし、色を元に戻すなどは革を張り替えるしか方法がありませんので、色に関してのメンテナンスは行っていません。

スタッフさんの知識レベルがすごい

GANZO大阪店に数回、記事作成のために伺い、いくつかのコードバンを購入しました。

その時に多くの質問をさせていただいたのですが、僕ではとてもついていけないほどの知識量と経験値で、革製品の販売のプロの実力を実感しました。

そして、一番感じたことはスタッフさん自身が革製品の大ファンであるということ。GANZOスタッフでありつつも、革製品へ強い愛情、思い入れがないとあのレベルまで知識や経験を持つことは不可能と感じました。

実際にそのスタッフさんも複数のGANZO製革製品を愛用していとのことで、写真からわかるようにかなり使い込まれた革財布です(素材は確認してません)

いい感じでエイジングされたスタッフさん私物のシェルコードバン。ホックの下にピンホール(毛穴)が見られますね

GANZOスタッフさん私物
使い込まれたGANZOスタッフさん私物の革財布

各店舗にしかないオリジナル製品が期間限定で販売されている

GANZOには各店舗スタッフが一年かけて企画立案した期間限定のオリジナル革製品の販売があります。
このオリジナル革製品の再販はなく、その時に手に入らなければそれで終了という、徹底したオリジナル性を追求しています。

コンセプトと魅力「持ち主の手によって唯一無二の世界最高の完成品になる」

渋さが出てきた10年目のコードバン
渋さが出てきた10年目のコードバン

「使用者の個性と経年変化を通じて唯一無二の逸品へと成長する革製品ブランド」がGANZOのコンセプト。

このコードバンは購入してから8年が過ぎましたが、新品で購入した時とはかなり変わりました。

8年間で感じたこと
  • 触った感触が新品の時よりもスベスベで柔らかい
  • コバを含めて全体的に角ばりが取れて丸く変化
  • 色の変化はあまりない(この財布は内ポケットやカバンに入れていたので色の変化が少ない)
  • 縫製はまったく劣化していない
  • 型崩れはほぼない

使う人の個性で変化するのがコードバンの魅力ですが、この財布は世界でたった一つ、
唯一無二の逸品に成長した僕だけのコードバンです。

8年使ったGANZO製のコードバン財布
GANZOとは
  • 創業1917年(大正6年)の革小物製造卸売業AJIOKAが1999年に立ち上げた日本のブランド
  • 一切妥協のない本物の追求と日本の職人技による最高級の革製品
  • 使い続けることで最高の経年変化が起こり唯一無二の完成品になる

【GANZO】購入はこちら

僕がGANZO製コードバン長財布を購入した理由

8年目の長財布
購入してから8年目の長財布

僕がGANZO製コードバン長財布を購入した理由は「財布の価格の200倍がその持ち主の年収になる」というジンクスが本当なのかを検証するためでした。当時このジンクスをよく耳にしていたので、それならば思い切って高い財布で試してみようと思い、7万円の長財布を購入しました。

当時はコードバンに興味はなく、ジンクスの確認だけに興味がありました

本来なら「GANZOの製品が素晴らしくて」とか「以前からGANZOのコードバンに憧れてて」とかの理由だと良かったのですが、
そういうことはまったく関係のなく、ジンクスを実証するために2015年にたまたま購入したのがGANZOのコードバンでした。

正直なところ、コードバンの財布よりもジンクスの検証にしか興味がありませんでした

お財布の値段の200倍がその人の年収?

10年も経つと内装も飴色に

「財布の価格の200倍がその持ち主の年収になる」というジンクス。

僕はそれを検証するために「愛もお金も引き寄せたいなら財布の神さまと仲良くしなさい」と言う本も購入して、

その本に書いてあることはほぼ100%実行しました。

例えば、

ジンクス検証のためにやったこと
  • 高額の財布を購入(7万円のコードバン)
  • お財布を購入するには一年の中で最も良い日に購入
  • 土地のエネルギーが高い大阪梅田で購入
  • 財布の形も長財布が良いとのことで長財布に
  • 色はこげ茶色が良いとのことでこげ茶色に
  • 購入してから新札50万円を21日間入れて寝かせた
  • 使い始めも最も良い日に

「愛もお金も引き寄せたいなら財布の神さまと仲良くしなさい」という本に書いてあることを逐一実行し、現状の僕でできることはすべて実行しました。

結論は、ある程度は上がりましたが200倍には届きませんでした

写真のコードバン長財布は7万円しましたが、200倍の年収1,400万円には届きませんでした。
(ただし、財布の購入前後から3年そこそこで、年収がかなり上がったのは事実で(約700万円→1,080万円)高いお財布の効果はそれなりにあるとの結論になりました)

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参考

新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染め
新品の二つ折り財布と9年目の長財布 色はどちらもダークブラウン

以下に参考程度ですが、GANZOのコードバンについていくつかの情報をお伝えします。
上の写真は新品の二つ折り財布と8年の経年変化を経た長財布です。財布の形態は違いますが、こんな感じで質感が変わっていきます。

どちらも新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染めです。

牛革二つ折り財布と経年変化を比較

上:牛革二つ折り財布
下:コードバン長財布
上:牛革二つ折り財布 下:コードバン長財布

上が他メーカーの牛革二つ折り財布、下が僕のコードバンです。

初めにお断りしておきますが、

二つの財布の違い
  • 上の牛革が10年使用、下のコードバンが8年と使用年月が違うこと
  • 牛革財布は二つ折り、コードバンは小銭入れ付き長財布なので使用環境が違います
  • 牛革は鞣し、染色、縫製はすべて日本で行い、価格は2万円ほどの財布
  • 牛革財布は主にカバンの中に入れていたがお尻ポケットにも入れていた(コードバンは主にカバン、胸ポケット)

このように使用条件がかなり違いますので、
比較対象としてはフェアではないのであくまで参考程度に見てください

違いとして牛革に目立つのが

特に目立つところ
    • 牛革の型崩れ
    • 傷の多さ

です。

傷に関してはコードバンの財布は牛革よりも胸ポケットに入れてた時間が長くキズがつきにくい環境でしたので極端に差がついたと思いますが、

型崩れに関しては、コードバンの方が圧倒的に型崩れしておらず、
牛革の3倍の強靭(きょうじん)さをもつコードバンならではです。

僕がコードバンをすすめるのは美しいツヤと形崩れしにくさは圧倒的にコードバンが優れているからです。

経年変化を経たコバと縫製

購入してから約8年が過ぎましたが、いい感じに角が丸くなり経年変化しました。

財布の良し悪しは、革の質や縫製もちろんのこと、このコバ(革の裁断面や切り口のこと)も大きな要素
コバの加工は非常に高い技術と手間と時間がかかる部分ですが、
GANZOの革製品のコバはどれも高度な技術でていねいに加工され、仕上げられてます。

縫製もほつれはまったくなく、GANZOのスタッフさんによると扱い方次第では10年、20年使えるとのことでした。

まさに日本最高峰の仕上げです。
【GANZO】購入はこちら

GANZOのコードバンには4つのシリーズがある

GANZO大阪店
GANZO大阪店の外観

GANZOのコードバンには4つのシリーズが存在します。

GANZOが展開する4つコードバンシリーズ
  • CORDVAN(コードバン)
  • CORDOVAN AUTHENTIC(コードバン・オーセンティック)
  • CORDOVAN LUCIDA(コードバン・ルチダ)
  • SHELL CORDOVAN 2(シェルコードバン2)

以下に各シリーズをご紹介します。

【コードバン】 最もスタンダードでベーシックなシリーズ

「コードバン」シリーズの二つ折り財布小銭入れなし
コードバンの特徴
  • GANZOのコードバンシリーズで最もスタンダードでベーシック
  • 鞣しは日本の姫路にある新喜皮革
  • 染色仕上げはコードバン専門フィニッシャーのレーデルオガワのアニリン染め
  • 内側は革そのものの風合いが魅力で経年変化しやすい国産牛ヌメ革を使用

GANZOの「コードバン」は僕が最もおすすめするシリーズ。

上の動画は僕が所有する二つ折り財布の小銭入れなしですが、
コードバン、牛革など革の種類や二つ折り、長財布など形を問わずGANZO製品で最も売れているのが下の写真の「コードバン」シリーズの二つ折り財布の小銭入れ付きです

コードバン二つ折り財布小銭入れ付きを見る

表には新喜皮革が鞣した(なめすとは、皮を革に加工することで、腐らない状態の革にすること)コードバンを使い、内側は国産牛ヌメ革を使用してます。
(ヌメ革とはタンニン鞣し加工をしただけの状態で、経年変化しやすい特徴があり、革そのものの風合いや味わいが魅力です。)

表の新喜皮革のコードバンの染色はレーデルオガワという日本でも有数のコードバン専門染色会社が仕上げたアニリン染め(水染めともいう)で、
時間とともに色合いが変化していき、持ち主だけのコードバンに仕上がっていく最もエイジングを楽しめる染色方法です。

コードバンがおすすめな人

・コードバン財布初心者の人
・コードバンの経年変化、ツヤなどの魅力を楽しみたい人
・高品質コードバン財布で、かつ価格を抑えたい人

【コードバン】はこちら

最もスタンダードでリーズナブルですが、コードバンの素晴らしさを堪能できます。

【コードバン・オーセンティック】 すべて馬革にこだわりたい人におすすめ

コードバン・オーセンティックの特徴
  • すべて馬革で作られている。表は国産コードバン、内側はホースハイド(ヨーロッパ製馬革)を使用
  • 鞣しは新喜皮革
  • 表の仕上げはレーデルオガワのアニリン染め
  • GANZOの他のコードバンシリーズより薄くて軽い

すべて馬の革で薄くまとめた正統派のコードバン財布。GANZOは外注する場合もあるのですが、すべてのコードバン・オーセンティックはGANZO工房で作成されています。

ヨーロッパ原皮の馬革を、表にはコードバン、内装にはホースハイド(コードバン以外の馬革)使用しています。コードバンでない馬革(ホースハイドと呼ばれる)も牛革よりコラーゲン繊維が細く緻密に構成されているので、耐久性に優れていて型崩れしにくい素材です。

GANZOによるとコードバン・オーセンティックシリーズは、薄く軽量、かつタフな財布を目ざしたそうです

コードバン・オーセンティックがおすすめな人

・何から何まで馬革がいい人

・薄くて軽いのがいい人

という方にはおすすめのシリーズです。

【コードバン・オーセンティック】はこちら

【コードバン・ルチダ】 表も内もすべて新喜皮革のコードバンを使用

コードバン・ルチダの特徴
  • 表も裏もすべて国産コードバン(新喜皮革が鞣したもの)
  • 仕上げはレーデルオガワのアニリン染め
  • 在庫限りで終了。後継はコードバン・オーセンティック

内も外も日本の新喜皮革が鞣したコードバンを使い、縫製も染色もすべて日本国内で製造したシリーズ。

そのデザインのシンプルさと使いやすさ、そして経年変化を楽しむことができる点が魅力です。

ただし、ルチダは在庫限りで終了し、後継がコードバン・オーセンティックになりますので、公式サイト、直営店もすべて在庫限りになります(2023.7.11にGANZO大阪店に確認しました)
2023.7.16現在で、公式サイトには小銭入れのみの在庫になっています。

しかし、今のところは店舗によっては在庫がある場合があります。


例えば、大阪店にはオリーブ色のコードバン・ルチダの長財布が一つだけありました(2023.7.10現在)
どうしてもコードバン・ルチダシリーズの商品が欲しい方はGANZO直営店に問い合わせていただければと思いますので、下にGANZO本店の連絡先をお知らせします。

住 所〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-2-7
Tel03-5774-6830
営業時間11:00 a.m 〜 8:00 p.m
駐車場〒107-0062
東京都港区南青山5丁目6-23 スパイラルビル
Blogblog/omotesando
LINE店舗へのお問い合わせは、LINEでも承っております。
コードバン・ルチダがおすすめな人

・表も内もすべてコードバンでできた財布が欲しい人

・すベて新喜皮革製コードバンが良い人

・経年変化が比較的ゆっくり楽しめるアニリン染めのコードバンが欲しい人

【コードバン・ルチダ】はこちら

【シェルコードバン2】 表も内もすべてホーウィン社のシェルコードバンを使用した最高峰

シェルコードバンの#8と呼ばれるワイン色
シェルコードバンの名刺入れ 色はナチュラル
ホーウィン社の刻印
ホーウィン社の刻印
シェルコードバン2の特徴
  • 米国ホーウィン社が鞣したシェルコードバンを表と内側に使用
  • ホーウィン社が設定した等級のうち、最上級の1級〜特1級グレードと同等がそれ以上のシェルコードバンをさらにGANZOが厳選したシェルコードバンを使用
  • オイルを染み込ませたオイルコードバン(仕上げはレーデルオガワ製ではない)
  • 仕上げが個性的(ピンホール(毛穴)のあとなどがある)
  • 同じ分類の色でもかなりばらつきがある
  • アニリン染めよりもキズがつきやすい
  • アニリン染めよりもさらに水ぶくれができやすい
  • アニリン染めよりも経年変化が早い
  • 革製品の関税は20%前後あるので、ホーウィン社が作るシェルコードバンの現地、アメリカでの販売価格よりも高い

アメリカ、ホーウィン社のシェルコードバンを内装にまで使用したシリーズで、GANZOのコードバンシリーズで最も高価なシリーズ。
ホーウィン社が設定した等級のうち、最上級の1級〜特1級と同等かそれ以上のシェルコードバンを
さらにGANZOが厳選した原皮を製品の材料として使用

ホーウィン社の1級グレードのシェルコードバン
1級グレードのシェルコードバン

実際に革材料のショップで1級のシェルコードバンの原皮を購入して調べたのですが、GANZOのシェルコードバン2は、これよりもはるか上の質感でした

僕は以前から僕は長い間、日本の新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染めが唯一の世界最高であると思っていましたが、実際にシェルコードバンを2つ購入し、見て、触れて、使ってみたところ、
このシェルコードバンも新喜皮革✖️レーデルオガワに並び立つコードバンであることを実感しました。 

今では新喜皮革✖️レーデルオガワ推しの僕でも風合いや味わい、個性に関してはアメリカホーウィン社のシェルコードバンに軍配をあげてしまいます。

シェルコードバン名刺入れ
GANZOシェルコードバン名刺入れ

仕上げが個性的

仕上げが個性的です。新喜皮革に比べて均一性に欠けがますが、これを個性と感じるかどうかは購入者次第です。
僕も実際に購入する前までは
「ネットでは個性的って言ってるけど、仕上げが荒いとはっきり言うと怒られるし、
売れなくなるからそう言わないだけで、アメリカ製なので仕上げが雑なだけだろうな。」と思っていました。

何事も実際に自分で経験してからでないと、
本当のことはわからないものです

しかし、実際に購入すると、僕の考えが変わり、荒さとは感じず、個性と感じるようになりました。
ホーウィン社のシェルコードバンはそれほどの魅力があるのです。この感覚は実際に手に取ってみないと分かりにくいと思います。

下の写真はどちらもホーウィン社のシェルコードバンです。左が名刺入れ、右が二つ折り財布の内側の写真ですが、
どちらもピンホール(毛穴あと)が見られます。

同じ色に分類されてもかなりばらつきがある

上下2つの写真を見比べてみてください。
上は新喜皮革✖️レーデルオガワのアニリン染め、ダークブラウン。
多少の色味の違いはあるが、極端な差はほぼありません。

次にホーウィン社シェルコードバンの#8に分類される色ですが(バーガンディーと呼ばれる色)、
ご覧の通りかなり色味のばらつきがあります。
日本人の一般的な感覚では、これは同じ色とは言えないレベルの違いです。

このようにホーウィン社のシェルコードバン(GANZOでは「シェルコードバン2」シリーズ)は、かなり個体差があります。
これを個性的と捉えるかどうかは、購入者次第なのです。

このようにシェルコードバン2は同じ分類の色でも個体差がかなりありますが、
GANZOに確認したところ、公式オンラインストアでは希望の個体の色の傾向を伝えれば、ある程度は出来る範囲で対応してくれるとのことでした
(例えば「明るめのをお願いします」「マットな色味がいい」という感じ)

ただし、直営店舗のように実物を見て選ぶというわけではではなく、要望を出来る範囲でお伺いする程度なので、購入する側としても、常識の範囲で礼儀を持って希望を伝えるようにするべきでしょう

どうしても、納得のいく色が欲しければ、直営店に自ら足を運んで選ぶことがベストです。

キズや水に弱いシェルコードバン

シェルコードバン2の価格はコードバンの入手が難しくなってきたことと、円高のため年々高くなってきていますが、この独特の風合いは
ホーウィン社のシェルコードバンでないと味わえません。

しかし、扱い方に関してはアニリン染めよりもさらに注意が必要です。
爪が少し強めにあたるだけでもキズがつきます。

ただ、浅いキズなら普通に使用し続けることで、キズの部分の繊維が倒れて油分が上がり、徐々に目立ちにくくなる特性があります
GANZO大阪店のスタッフさんからも「クリームをつけたり、擦り過ぎたりするとその部分だけ色が変化して跡が残ってしまう可能性があります」とのことでした。

実際に下の左の小さなキズが10日後には少し薄くなってきています。
まるで生きた皮膚のようです。

シェルコードバンは、水にはアニリン染めよりもさらに注意が必要です。
下の写真はたった30秒だけ水を一滴つけてみたのですが、うっすらと水ぶくれになってしまいました。

この現象は染み込む速さの違いはありますが、シェルコードバンだけでなくアニリン染めのコードバンも同じです。
日頃から濡れないように注意して、濡れたらすぐに拭き取ることは絶対です。

経年変化の速さ

シェルコードバンはアニリン染めコードバンよりも早く美しいアメ色になりますが

購入直後は下の写真のように、から拭きするだけで色落ちしてしまいます。

しかし色落ちは初めだけで、1ヶ月もしないうちに色が抜けることはなくなるので安心してください。

購入後1ヶ月過ぎると、から拭きしても色落ちしない

下の写真の経年変化ですが、約1ヶ月でかなり濃いアメ色に変化しています。
ただし、このシェルコードバンは、より早くアメ色にするために日陰で日光浴させましたので、
日常使いではここまで早く色は変わりません。

早くアメ色にしたいときはこのように「日光浴」させると色の変化が早まりますが、革に負担がかからないように、
あくまで日陰で長時間にならないようにしてください。
直射日光は特にダメージを与えてしまうので、絶対に避けてください

ホーウィン社のシェルコードバンは個性が強く、まさにアメリカ製という感じです。

新喜皮革とホーウィン社はバイクに例えるなら、
機能性と品質の高さのホンダと味わいのハーレーの違いがぴったりです。

シェルコードバン2がおすすめな人

・ホーウィン社のシェルコードバンが好きな人
・早く経年変化を楽しみたい人
・シェルコードバン独特のツヤを楽しみたい人
・ピンホールやムラを気にしない人(それを個性ととらえる人)
・味わいを重視したい人
・国産コードバンよりもさらに扱いに注意できる人
・高額なのでお財布に余裕のある人

【シェルコードバン2】はこちら

GANZOコードバンのデメリット

刻印
GANZOの刻印

GANZO製コードバンのデメリットについてお伝えします。

価格

一番のデメリットはやはりお値段です。

GANZOの製品はコードバンだけでなく、すべての製品が高品質であり、高いレベルの品質管理とアフターサービスから価格が高いというデメリットがあります。
GANZOは日本の革小物の世界ではトップメーカーでブランド力もあるため、それも価格に反映されていると推測します。

これはしかたないところではありますが一番のデメリットです。
しかし価格は市場(しじょう)が決めるもの。

ただしヨーロッパのハイブランドとは違って、
GANZOの場合は品質と価格、商品管理(無料お手入れや、直営店舗のスタッフの対応力や知識、経験も含む)がマッチしていると考えています。

それは、一度GANZOのお店に足を運んでいただければお分かりになると思います。

GANZO大阪店のスタッフさんの対応と知識量には驚きました。
僕も300時間以上勉強したのですが、マニアックな質問にもすべて即答でした

直営店が少ない

GANZOには直営店がありますが、日本全国でも東京に3店舗、大阪に1店舗しかありませんので、
東京、大阪以外の都道府県では直営店に気軽に行くことができませんが、

公式サイトによると以下の通り、全国の百貨店にGANZOの売り場があるので直接見ることはできます。
しかし、直営店レベルの数多くのサンプル、革に対する知識やスタッフさんの経験を聞けたり、無料お手入れのサービスは望めないでしょう。

コードバンの管理とお手入れ

GANZO製に限らず、コードバンは特殊な皮革であり、管理とお手入れが必要になります。

強靭さは牛革の3倍と言われていて、
コラーゲン繊維が牛革に比べて非常に密になっていますので、型崩れしにくく、丈夫ではありますが、

その反面、表面は傷が付きやすく水に弱いため、ケアやメンテナンスには一定の知識と技術が必要です。

僕の経験ではワックスがけなどの手入れは思い出した時にする程度しかやっていなくても
今の状態になっていますので、

神経質になるほどは気にしなくても良いと思いますが、

たった一つ、水だけは徹底的に警戒してました。 

濡れたらすぐに拭き取り、汗のつきそうなところでは持たないように注意してました。

せっかくのコードバンが下の写真のような

蚊に刺されたようなブク(水を吸って膨れた状態)になることだけは絶対に避けたかったからです。

左の写真が「ブク」と呼ばれる水を吸ってふくれた状態(右はメンテナンス後の状態)

プロが伝授するコードバンの水滴跡(ブク)を綺麗に消すケア・メンテナンス方法はコレだ!!
より引用

それと、多少の傷は仕方ないと考えていますがレーデルオガワのHIDEKIさんの動画によると

ポイント
  1. 夏場はお尻のポケットに入れない(汗を吸わせないため)
  2. カバンのチャックに注意(出し入れするときに傷がつく)
  3. アスファルトの上では持たない(落とすと一発で傷がつく)

僕はどれも特に意識してませんでしたが、8年使って今くらいの状態を維持できています。

最近はレーデルオガワのコードバン・ケア・ワックスでたまに磨いてますが、

良い感じに光沢が戻りますし、乾燥などによる表面の劣化を防ぐことができる最高のワックスです。

送料はAmazonが最安です(下から購入のサイトは送料250円ですが、同じAmazonでも業者により550円のところもありますのでご注意ください。 2023.5.28現在)

コードバンの詳しいお手入れ、ケアの方法はこちらで解説しています

コードバンの詳しいお手入れはこちら

8年使っているアニリン染めコードバンの場合は、水だけには徹底的に注意してましたが、それ以外はあまり神経質に扱ったり、手入れはしてませんでした

ただし、ほぼ毎日触って、さすったりしてましたので、手の油分が浸透していた可能性はあります

一番良いGANZOコードバン財布の購入方法とは

ホーウィン社二つ折り財布
シェルコードバンのバーガンディーという色の二つ折り財布

結論から言いますと、

お店、できればGANZOの直営店舗で手にとって、あなた自身が現物を見て、
疑問があればスタッフさんに質問して納得の上で購入することをおすすめします。

一番良い方法は実際にお店で手にとって、見て、感じること

購入するのに一番良い方法は実際にお店(GANZOの直営店がベスト)で、実際に手にとって、見て、感じること。
そして心に響いたのなら購入することが一番良い方法です。
注)GANZO製品を直営店、公式サイトから購入すると商品代金(税抜)の10%がポイントとして2週間後に付与され、1ポイント1円として次回の購入で利用可能で、ポイント利用は直営店、オンラインストアで使えます。ポイントの保有期間は、ポイント確定日(付与日)より一年間なのでご注意ください。

GANZOはルイビトン、シャネルなどの世界的なハイブランドではありませんが、高品質で、管理体制、アフターサービスもしっかりしてますので、どうしても高額になります。

ですので、後悔のないように実物を実際に見て、手にとって自分の肌で感じてから購入して欲しいのです。

GANZO大阪店で感じたこと

GANZO大阪店の外観
GANZO大阪店の外観

今回このブログを書くにあたりGANZO大阪店には何度か足を運んで実際に購入、取材させていただきました。
そこで感じたことは、

GANZO大阪店で感じたこと
  • 高級感あふれる店舗
  • スタッフさんの知識の豊富さと対応の良さ
  • 押し売りは絶対しない
  • 購入しないお客様にもていねいに接客
  • スタッフさん自身も革製品が大好きで、GANZO製品への自信と誇りを持っている

僕自身、ほとんどこのような高級店には行ったことがないので少し緊張しましたが、
スタッフさんの穏やかで、ていねいな接客に安心しました

事前にyoutubeやほかブログで300時間以上勉強してからGANZO大阪店を訪問し、
いろいろ質問させていただいたのですが、すべての質問にその場で答えてくれ、
スタッフさんの知識の豊富さには驚きました。

初めて大阪心斎橋店を訪問した時は少し緊張しましたが、絶妙な距離感を保ちながら親切に接客してくれたことが印象的でした

店舗にいけない場合はGANZO公式サイトからの購入が一番お得で安心

直営店に行けない場合は公式サイトが一番お得です

店舗と同じ条件で次回値引きやケアが受けられるからです。

  1. GANZO直営店、公式サイトで購入した場合、商品代金(税抜価格)の10%が購入から2週間後にポイントとして付与されるので1ポイント1円として次回の買い物に使える
  2. 専門的なアドバイス: GANZOのスタッフは製品について深く知っているため、購入前の質問や後のケアについてのアドバイスが得られる
  3. 公式な保証: 公式サイトから購入した場合、正規の保証が適用され、製品の問題に対するサポートを受けることができる
  4. ブランド体験: 直営店では、GANZOのブランド体験をフルに味わうことができる

以上の理由からGANZO直営の実店舗で購入できない場合は以下の公式サイトでの購入がベストです

GANZO公式サイトで長財布を見てみる

尚、Amazon、楽天でも購入は可能です(上記1.と3.のサービスはつきませんのでご注意ください

まとめ

GANZOシェルコードバンの#8(バーガンディー)
シェルコードバンの#8(バーガンディーと呼ばれる色)

僕が初めてコードバンのお財布を購入したのがGANZO製コードバンの長財布でした。
2015年に購入したのですが、いまだに美しい光沢とすべすべの触り心地を楽しむことができます。

コードバンの素晴らしいところはたくさんありますが、他の革に比べて最も優れたところは、
持ち主と一緒に人生を歩いてくれるほどの耐久性です。

牛革に比べて繊維が緻密なので、型崩れが少なく、ツヤが長持ちするのです。

ただし、どこのメーカーのコードバンであろうと、経年変化を楽しめるアニリン染やオイルコードバンは水に弱い(濡れたまま放置すると水ぶくれになる)のでそれなりに注意は必要になりますが、

もともと面倒くさいことが苦手な僕が、GANZO大阪店のスタッフさんにほめてもらえるほど
きれいな状態を維持できているのでそんなに大変なことはありません。

最後に気をつけてたことを再度まとめると、

コードバン財布を扱う上で気をつけていたこと
  • 水に濡れないように注意する
  • 濡れたらすぐに拭き取る
  • 日頃から手で触っていた
  • ジャケットの胸ポケットやバッグに入れていた(長財布なのでお尻のポケットはゼロ)
  • キーなどの金属と一緒にポケットには入れなかった

となります。

GANZOのコードバンは4つのシリーズがありますが、
僕がお勧めするのは僕自身が使っている「コードバン」シリーズです。

「コードバン」がおすすめなわけ
  • 鞣しは新喜皮革、染色はレーデルオガワのアニリン染めのまさにコードバンの王道
  • 価格が最もリーズナブル
  • 内側は国産牛ヌメ革ですが、この品質も良く、素晴らしい経年変化が楽しめる
  • 二つ折り財布の小銭付きが一番の売れ筋だが、コードバンそのものを楽しみたい場合は長財布がおすすめ

そして、購入する場合の注意点は

購入時の注意点
  • 実店舗での購入が一番良い。実際に見て、触って、感じて納得してから購入できるから
  • 実店舗で購入する場合はGANZO直営店が最も良い
  • 実店舗が難しい場合は公式サイトが最もお得(次回購入時に前回購入金額の10%をポイントで値引き)

僕がコードバンの魅力に引き込まれて8年が過ぎました。

2015年、大阪梅田で購入したGANZOのコードバンは今もまったくの現役ですし、傷みもなく美しく、心地よい手触りを毎日楽しんでいます。もしかしたら2023年で60歳の僕がこの世を去る時まで一緒に時間を過ごしてくれるかもしれません。

GANZOのコードバンは高額ではありますが、徹底した作り込みと品質管理とアフターサービスがあり、コードバン自体も他の革にはない魅力、きらめきがあります。

もしコードバンに興味がある方で、初めてのコードバンはGANZOをおすすめします。

あなたと一緒に年齢を重ねながら人生を歩き、いつも近くにいるパートナーになってくれるのがGANZOのコードバンです。

お知らせ

GANZO製品を直営店、公式サイトから購入すると商品代金(税抜)の10%がポイントとして2週間後に付与され、
1ポイント1円として次回の購入で利用可能で、ポイント利用は直営店、オンラインストアで使えます。ポイントの保有期間は、ポイント確定日(付与日)より一年間なのでご注意ください。

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この記事を書いた人

初めまして。コードバンに魅せられた男、hinodeといいます。
この度コードバンが大好きな方に喜んでもらえるマニアックなサイトを運営することになりました。
このサイトでは僕自身が実際に購入し、見て、触って感じたことを記事にして参ります。
コードバンが大好きな方に喜んでもらえるようなサイトを目指しますので、
よろしくお願いします。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • メーカーや材質で迷っていましたがツイッター、ブログを拝見した事が決め手となり私も梅田店にてシェルコードバン2の二つ折り財布を購入しました!
    良い買い物ができました!

    • 僕の記事の情報が役に立って嬉しいです。記事でも書きましたが、お店で実際に、みて、触れて、感じてから購入を検討するのが一番です。僕も初めてのコードバンは梅田でした。風水的にも良いそうですよ。シェルコードバンを購入なさったとのことですが、僕の記事にも書きましたが、小さい傷は必ず付きますが、時間と共に目立たなくなりますのであまり気にしないでおつかいになると良いと思います。ただし、水だけは十分にご注意ください。10年、20年と長く使っていただき、人生を一緒に歩いて行って欲しいと思います。ありがとうございました。

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